2013-09-02

黒字20万より赤字20万のほうがいい?!

起業前の話から

前回の投稿で「起業した後の話を中心に」と書いたものの、起業前にどういうことを考えていたか、どういうことをしていたのかを知らないと、分かりにくいこともあるので、起業前から話を始めます。

まず売上

会社が継続できるかどうかは、事業内容や収益を上げる仕組みにあります。いくら経費をかけないからと言って売上が上がらなければ、そして利益が出なければ会社としては成り立ちません。そこは間違えないようにしましょう。

ですので、私も起業するにあたっては、まず、どういうサービスで売上を上げ、その売上を上げるために、どれくらいの経費が必要になるのかを考えました。

どういうサービスで売上を上げるのか、これはすんなりと決まりました。ソフトウェアテストです。
QAエンジニア(テストエンジニア)が仕事をして、その仕事に対して対価をいただくというシンプルなものです。

QAエンジニアはIT開発エンジニアの一職種ですので、いわゆる人月単価の仕事です。ゆくゆくは変えていきたいと思っており、手も打っていますが、お客さまという相手のあることですので、あまり突飛なことを考えても受け入れられなければ元も子もありません。吹けば飛ぶような弱小スタートアップを相手に、お客さまも新しい取組はしたくないはずです。そう考え、まずは既存の仕組みに合わせていこうと考えました。

つぎに経費

人月単価でどれくらい見込めるかという売上額が見えると、次に考えるのは経費についてです
経費には、社員の給料(私の役員報酬含む)、営業費(交通費、接待費など)が思いつきます。そのほか、オフィス代といった大きな額のものから、電話代、郵便代、印刷代、事務用品、名刺代などの細々としたものまでさまざまです。

特に会社が受け持つ社会保険料を見込んでおくことに注意しましょう。
ざっくりとした計算ですが30万円の給与を支給するならば、会社は5万円くらいの社会保険料負担が生じます。つまり、月給30万円で人を雇い入れようと考えた時、会社は35万円を見込んでおかなければならないということになります。結構大きな額ですので要注意です。

今現在お勤めで、これから起業を考えている人は、一度自分の給与明細書に記載されている金額を1円単位で一致するか手計算してみるとよいでしょう

シミュレーションして、実感をつかめ

売上と経費を書き出し、シミュレーションをしてみます。

●社員:1人、稼働:1人、受注単価:80万円
 → 売上80万円、経費140万円、利益▲60万円

●社員:2人、稼働:2人、受注単価:80万円
 → 売上160万円、経費180万円、利益▲20万円

●社員:3人、稼働:3人、受注単価:80万円
 → 売上240万円、経費220万円、利益20万円

実際にはもっと細かく計算しますが、だいたいこんな感じで、3人稼働すれば黒字になるという条件が分かります。赤字と黒字の分け目を損益分岐点といいますが、そんな言葉より、自分の手で数字をこねくりまわして実感をつかむ方がよいでしょう。

また、この時期にいろんな計算をしておくことで、起業後に何度となく見舞われる悪い状況にも落ち着いて精度の高い判断ができるようになります。

売上ゼロでどれくらいもつかを知る

しかし、切れ目なく3人の稼働を維持し続けることもまた難しいことです。
私の場合、最悪、売上がまったくなくても、どれくらい事業を継続できるかを計算しました。

黒字になる人数だからといって、社員を3人雇い入れると、売上がなくなった途端、220万円の赤字になります。
最初に用意する資本金額によりますが、500万円だったらすぐに資金が底をついてしまいます。

実際にそんなことになってしまったら困りますし、そうならないよう全力を尽くさなければなりません、しかし、どれくらいまで耐えられるのか、その限界を知っておくことが的確な判断につながります。

黒字20万より赤字20万のほうがいい?!

どれくらいの稼働人数を継続的に維持できそうなのか、それが2人くらいなら、

社員:3人、稼働:2人、受注単価:80万円
 → 売上160万円、経費220万円、利益▲40万円

無理して3人雇って結局赤字40万出すより、

社員:2人、稼働:2人、受注単価:80万円
 → 売上160万円、経費180万円、利益▲20万円

社員2人で赤字20万を覚悟で続けたほうが、継続性があるとも言えます。
赤字20万なら、500万の資本金があれば、単純計算で25ヶ月余裕で継続できる目処が立ちます。赤字なんですが、このままでも2年先まで大丈夫、という余裕が生まれ、新しいサービスを練ったり、チャンスをうかがうゆとりが生まれます。

軌道に乗ってから、社員を3人にしても遅くはありません。

経費を減らしたくなる

そんなふうにして、考えを巡らせていたところで、ふと、もうちょっと経費を減らせないものかと考えるようになりました。数名の規模ですと、経費の10万、20万という金額が大きく影響します。一方で必要な経費をケチっていては仕事になりません。

利益を出すために売上を上げることも一つの方法ですが、そんなにうまくいかないでしょう、というより、ちょっとやそっとの失敗でも大丈夫な見込を立てておくことが必要なのです。

そうすると、必然的に、もうちょっと経費を減らせないものかな、何かにつけ、お金のかからない方法はないものかな、と常に問い返しながら、会社運営を考えるようになりました。しかも、気持ちよく仕事ができる環境を満たした上で。

じつは、起業後すぐに20万円くらいの経費削減を考え出して、社員2人でも赤字にならないようにすることができたんです。

。。。というところで、長くなりすぎたので、今回はここまでにしておきます。

#情報商材っぽい書き方になっているんじゃないかという気がしてきました。。。